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Channel: 西園寺由利の長唄って何だ!
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脳の玄界灘

この所、仕事が立て込んでいて、 ちょっと混乱ぎみです。 今日は朝の10時半に家元のお宅に伺い、 11時から「繭の会」の練習が始まりました。 まずは「靭猿」のワキ。 次に「船揃い」の助演組タテ。 そして「英執着獅子」のトメを弾きました。 今度は5時から「今藤同門会」の合同曲「土蜘」の練習。 そして、7時から「娘道成寺」のワキを。 しかも「奥入り」というフルサイズで。 終ったら8時過ぎでした。...

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カチカチ山−2

カチカチ山−2 悪知恵のはたらくたぬきは、おばあさんをだまし、 縄をほどかせ、おばあさんを殺してしまいます。 たぬきはそれで人間汁をつくり、剥いだ皮をかぶって、 おばあさんのなりすまし、おじいさんの帰りを待ちました。 何も知らないおじいさんが、 それをうまいといって食べた頃合いをみはからって たぬきは皮を脱ぎ捨て、「ざまーみろ」といって逃げていきました。 おじいさんがショックで寝込んでいると、...

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萩岡邸

今日は「繭の会」の練習のあと、 26日にあります 箏曲との掛け合い「江の島」の練習で、萩岡松韻氏のお宅に伺いました。 世田谷にあります萩岡邸は ぐるりを土塀で囲んだ広いお屋敷で、 あまりにも古風なたたずまいに驚いてしまいました。 先代からの建物かと思っていたら、当代が30年ほど前に普請なさったのだとか。 たしか当代は50代半ばですから、 20代半ばの青年の趣味とはとても思われない、純日本建築です。...

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カチカチ山−3

カチカチ山−3 ある日うさぎが山で柴をひろっていると、 たぬきがやってきたので一緒に柴ひろいを始めました。 そしていっぱい取れた柴を背に山を降りるのですが、 たぬきを先に行かせたうさぎは、火打ち石をカチカチと打って 背中の柴に火をつけました。 大やけどを負ったたぬきが家に逃げ帰ってうんうん唸っていると、 うさぎがやけどの妙薬を持って見舞いにきました。...

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カチカチ山−4

カチカチ山−4 まずは一回目の仕返しをしたうさぎ。 こんどはたぬきを魚釣りにさそいます。 「つり舟を作ろう。たぬきクンはからだが黒いので泥で、 ぼくは白いから木で作るよ」 出来上がった舟で川に出て釣りを始めたのですが、 たぬきの泥舟は溶け出して沈み始めました。 「助けてくれー」と叫ぶたぬきに 「おばあさんを殺したバチが当たったのさ」といって見捨てました。 やがてたぬき沈み、復讐は成功。...

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昔噺たぬき」−1

「昔噺たぬき」−1 この曲は、杵屋勝三郎が慶応元年(1865)に作った。 狸にまつわる逸話を寄せ集め、歌詞にしたという、 実にふざけた曲で、まじめに演奏するのがはばかられるような内容だ。 「それ   伝え聞く 茂林寺の  分福茶釜のその由来  怪しくもまた 面白き  昔々その昔 婆食った爺の狸汁  縁の下家の骨までも  広尾の原の狸そば  延びた鼻毛を頬かむり    狸長屋をまわろまわろと...

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東京藝術大学

今日は上野の藝大に行ってきました。 門は在学時と同じでした! 奏楽堂で、藝大プロジェクト「幕末、その時世界は」と題した催し物があったのです。 主催は東京藝術大学演奏藝術センター。 新しい奏楽堂はりっぱなホールです。 私たちは、この頃活躍した山田検校の「江の島」を 箏曲科教授の萩岡松韻氏のグループと合奏しました。 舞台稽古で山台のセットを調整しています。 右奥の方で立っているのが、萩岡氏。...

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「昔噺たぬき」−2

「昔噺たぬき」−2 次は、 背中に大やけどを負って寝込んでいる、たぬきの源さんを からかう女郎たぬきという設定。 「オヤ 源さん  どこへ穴っぺいりをしておいでだえ  もし ちょっとお寄りなよ    ヨセ ひどいことをするな  まだ 背中の火傷がなおらねえ    お気の毒 ここに狸のあんぽんたん  呑んでくだ巻く   エゝのうまくさまんだ ばさらんだ  狸にござる 法印さん」...

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繭の会

今日は午後2時から、日本橋の三越劇場で 第71回「長唄 繭の会」がありました。       同人のお姉様方。              左から時計回りに、今藤長十郎・杵屋静子・日吉小暎・杵屋佐臣・今藤美知・芳村伊十衛氏。 まずは「風流船揃い」を助演者も含めて8丁8枚の オールキャストで。 次が今藤長十郎×美知氏の「靭猿」。 私はワキを弾かせていただきました。...

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「昔噺たぬき」−3

「昔噺たぬき」−3 次は放送禁止用語の連発となる。 今では歌詞をかえなければ、ちょっと唄えない。 「自体我らは田舎のマラコ(改訂、生まれ)  月に浮かれて 腹鼓  うつや うつつの夢の世を  狸寝入りか アゝラ不思議や  たちまち広がる 大睾丸(おおきんたま。改訂、大巾着)  八畳敷きの炉にかけし  茶釜尻尾を オヤオヤ オヤオヤ振り立てて  狸囃子の音につれて」   魔羅とはペニスの隠語。...

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三越名人会

今日は日本橋の三越劇場で「三越名人会」がありました。 昭和25年から始まったこの会は、 今回がなんと、648回目です。 凄い!の一語ですね。 今回は長唄中堅を中心とした番組でした。 ◯杵屋勝四郎×稀音家祐介氏の「角兵衛」 ◯舞踊家、吾妻徳弥振付けでの、御子息の踊り「藤船頌」  地は今藤長十郎×長一郎氏。 ◯杵屋巳津也×今藤美治郎氏の「勝三郎連獅子」 ◯今藤長十郎×郁子氏の「三曲糸の調」...

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「昔噺たぬき」−4

「昔噺たぬき」−4 今度は狸の軽業綱渡り。 「さて さて   さてさてさてさて この度の  お目にかけます 軽業は  綱のなかばへ 大きな金玉(改訂、巾着)を引っかけ  これを名付けて たんたん狸の夢の枕じゃ    面白狸の角兵衛獅子  神変ふしぎの有様は  納まる御代の噺草  今もその名や 残るらん」 この曲はこんな歌詞ゆえ、正式の演奏会にかかることは まずない。...

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5月晦日

5月も今日で終りですね。 明日は衣替え。 夏になります。 今月は超忙しかったのですが、今日は留めの一発。 曙橋の西川扇蔵邸で、舞踊会の下浚いがありました。 私は荻江の「鐘の岬」を弾きます。 この曲は手慣れているので、何とかなりましたが、 今月は本当に大変でした。 帰りに家の隣の寿司屋で一杯。 幸い他に客がいなくて、 大将を独り占めにして、いい時間を過ごしました。...

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同門会下浚い

今日は今藤同門会の下浚いが、麹町の紫山会館でありました。 明日、1時半から日本橋劇場で本番です。 もう26回目ですから、これも結構長く続いていますよね。 今藤の重鎮政太郎氏と、美知氏。両人はご兄妹です。 紫山会館のお部屋でちょっと気取ってみました。 この着物は私の師、綾子先生のもので、文子先生からいただきました。 ご両人とも今は亡いですが… 今日始めて袖を通しました。

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「半田稲荷」−1

「半田稲荷」−1 半田稲荷は葛飾区東金町にある、由緒正しき神社だ。 創建は古く、 和銅年間(708〜714)とも永久年間(1113〜17)ともいわれている。 子供の麻疹・疱瘡、女の安産に霊験あらたかとされる。 享保年間(1716〜35)から文化年間(1804〜17)にかけて 信仰者が増え、江戸はもとより地方からの参詣客が絶えることなく、 神社は賑わったという。  〓 〓 〓 tea...

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今藤同門会

今日は午後1時半より、 人形町の日本橋劇場で、今藤同門会がありました。 お天気もよく、会場はおかげさまでほぼ満席でした。 「雛鶴三番叟」「鳥羽絵」「五色の糸」「娘道成寺」「土蜘」の5番でした。 私は、「娘道成寺」のワキと、「土蜘」の2列目タテを演らせていたさきました。 「娘道成寺」の舞台画面です。 今藤の同門会は男女入り交じりが名物なのです。 一門の若手が力をつけてきたことを実感しました。...

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「半田稲荷」−2

「半田稲荷」−2 特に前身赤ずくめの衣装を付けた、 代参の願人坊主の出で立ちがユニーク。 赤は疱瘡除けのまじないだとか。 真っ赤な木綿の法衣に赤鉢巻、赤頭巾、赤脚絆。 首からは赤い袋を下げ、赤のくくり猿を背負い、 半田稲荷と書いた真っ赤な幟を手にし、 「葛西金町半田稲荷へ代参り、疱瘡も軽い、麻疹も軽い!」と、 お札を撒きなが江戸市中を回る。 そして銭を貰うと、いろいろな芸をしてみせる。...

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「半田稲荷」−3

「半田稲荷」−3 この半田稲荷の願人坊主は 江戸の人々によほど人気があったとみえ、 明和3年(1766)、江戸市村座の歌舞伎「江戸名所柳島通」に初登場した。 そして文化10年(1813)、 江戸中村座弥生狂言に、坂東三津五郎(3代目)が出した12ヶ月の所作 「四季詠寄三大字」(しきのながめよせてみつだい)の2月の部に登場したのが、 この曲「半田稲荷」だ。  〓 〓 〓 tea break・海中百景...

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「半田稲荷」−4

「半田稲荷」−4 坂東三津五郎扮する、全身赤ずくめの願人坊主が 花道よりひょうきんに登場する。 「ひょっくりひょ  ひょっくりひょ  ひょっくり ひょっくり ひょっくりひょ  ひょっと出でたる修行者の  たつみ上がりの一調子  疱瘡も軽い   麻疹も軽い  祈るは葛西金町の  半田稲荷の幟棹  意気地に立てる みめぐりや」 ●「疱瘡も軽い、麻疹も軽い、信じなされ葛西金町、半田稲荷!」...

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「半田稲荷」−5

「半田稲荷」−5 三巡稲荷から、稲荷づくしに入る。 「その妻恋に王子さへ  つい 後朝(きぬぎぬ)の烏森  別れにあとの一杯が  杉の森やら 千鳥足  しどろもどろに 来たりける」 ● 女房恋しさに、女遊び。  そして朝までしっぽりさ  別れがたくて飲んだ酒、一杯が二杯、二杯が三杯に…  つい飲み過ぎて千鳥足。  これで仕事になるのかいな 嬬恋稲荷は文京区に、王子稲荷は北区に、...

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