吉原松本楼
これは2代目歌川国貞(文政6〜明治13・1823〜1880年) の浮世絵だ。制作年は明治3(1870)年とある。 吉原の大店、大黒屋(松本楼・金瓶大黒・松の家とも)の新築床開きの様子を描いたものだ。 舞台は10間(約18メートル)、というからすごい。 国立劇場大劇場の舞台が22メートルだから、いかに広いか。 主の大黒屋金兵衛が、金に糸目をつけずに贅沢をした披露の舞台だ。...
View Article長唄協会寄り合い
きょうは午後から京橋区民会館で、長唄協会の寄り合いがありました。 10月にある女子の演奏会の件についての集まりです。 今年から男子の演奏会と入れ替わりましたので、 例年なら8月が女子の会だったのですが、10月に移りました。 秋は男子が仕事で忙しいから、出られない人が多いというのが理由なのですが、 今回8月にしたところ、前代未聞の大入りで万々歳だったということです。...
View Article七代目市川団十郎
これは歌川国安(寛政6〜天保3・1794〜1832年)の役者絵だ。 タイトルは「江戸自慢 役者天眼鏡」だ。 文政頃(1818〜)の作で、7代目市川団十郎を描いたものだ。 書き入れには 求めに応じて「三馬倅 式亭虎之助」が書いたとある。 (ひらがなは適宜漢字に変換した) 「市川の流れは絶えずして しかも元の俳優(わざおぎ)ぞ 伝わり○○る されば氷らぬ水の筋 いや次々に流行して...
View Article江戸町尽し誉詞
これは初代歌川豊国(明和6~文政8・1769~1825年)の浮世絵 「江戸町尽し誉詞」(えどまちづくしほめことば)だ。 制作年は文政5(1822)か。 坂東三津五郎(3)が言ったことを、志うか(三津五郎の養子)が書きとめたとある。 書き入れは、三津五郎の共演者、瀬川路考(菊之丞・5)、岩井粂三郎(2)、嵐徳三郎は...
View Articleお料理
日曜日は「真田丸」を見ています。 見られない時は、翌週の土曜日の再放送を見ます。 きょうは真田丸の時間に合わせて食事開始です。 福井から冷凍のイカが届きましたので、身はカルパッチョにして、ゲソは わたしの得意なガーリック炒めにしました。 ニンニクは別に炒めておいて最後に合わせますので、さくさくしてとっても美味しいのです。 なぜか生ハムとサラミがたんと来ましたので、幸せな時間でした。...
View Articleプログラム
きょうは朝から銀座にある長唄協会の事務所に行ってきました。 今回から、秋の会のプログラムを変えることになって、 そのために印刷屋さんとの打ち合わせです。 もうデザインも様式も決めて行きましたので、 あっと言う間に終了しました。 あとは無駄話をして、事務所を後にしました。 朝早くから動くと、仕事した感一杯ですね。 夕方から新幹線で大阪です。
View Article大阪芸大
きょうは大阪芸大の日です。 きょうで前期の授業が終了です。 休みの多い子少ない子、全出席の子と様々ですが、 こういった結果を見ていると、その子の将来も見えてくるような気がしますね。 ま、何はともあれ嬉しい夏休みです。 せみがうるさく鳴いています。 外に出てみると教室の壁に抜け殻が3つ張り付いていました。 木じゃないところにもヤケクソで登ったのでしょうかね。...
View Article自動清算機
これ、坂出のスーパーマーケットにあったレジです。 レジのおじさんが商品のバーコードをかざし合計金額が出ると、 自分でお金を機械にいれます。 するとおつりが勝手に出てきて、清算OKという代物。 客はおじさんの前にいる必要は全くなく、言われた番号のレジで待っていればで清算ができるのです。 ちょっとびっくりでした。 田舎なのに進んでる!
View Article投票
きょうは期日前投票に行って来ました。 都知事選の当日は仕事があって行けないので。 家の斜め前、徒歩1分の所に区の出張所があるのですよ。 行かないわけにはいきませんよね。 エレベーターで何人もの人と乗り合わせましたし、次々と人が来ていました。 結構期日前投票の人も多いようです。 今度の選挙は皆関心があるのでしょうね。
View Article下浚い
きょうは、明日にあります家元の浴衣会の下浚いです。 昼前から始まり、さっさとやったものですから、次の人がまだ現れません。 というわけで、時間待ちにブログ書いています。 富士田新蔵さんと、政子ちゃん。 なにか打ち合わせのようです。
View Article浴衣会
きょうは12時から有栖川の料亭清水で、家元の浴衣会がありました。 この料亭はバブルの絶頂期に建てられただけあって、 本当に贅を尽くしたいい料理屋さんです。 こういう建物は時代が経つほどに価値が上がりますね。 ずっと続けて欲しいものです。 お料理も美味しいですよ。 前菜を撮ってみました。
View Article長唄双六
これは一耀斎芳玉(いちようさいよしたま・歌川芳玉・天保7〜明治3・1836〜1870年) の浮世絵「御狂言長唄双六」だ。 制作年は江戸後期とある。 芳玉は国芳門下の女絵師だ。 この絵は当時人気の長唄を抜き出しているのだろうが、最後の「きしょう」以外は 今なお人気の曲ばかりだ。 「老松」は文政3(1820)年に、杵屋六三郎(4)が母親の80才の祝いに作った...
View Article木琴唄
これは勝川春紅(生没年不詳)の役者絵「阿国御前化粧鏡」の「木琴唄」だ。 制作年は文化6(1809)年6月、森田座とある。 座頭、音のいち(初代尾上栄三郎・後菊五郎・3)が弾いているのが木琴だ。 三味線は奥女中、竹かわ(松本小次郎)、唄は奥女中、より尾(市川弁蔵・3)。 この時代にこんなに奇麗な木琴があったのだ。 何でも木琴は文化元(1804)年7月、川原崎座の...
View Article日待ちの夜
これは歌川国貞(天明6〜元治1・1786〜1864年)の役者絵 「楽屋錦絵二編 十枚の内・日まちの夜 たわむれの図」だ。 制作年は文化8〜9(1811〜12)年頃とされている。 日待ちとは徹夜をして夜を明かし、日の出を拝むという行事だ。 関三十郎(2)と中村東蔵(2)が、何やら稽古をしながら時間をつぶしているようだ。 歌扇録の文字の感じからすると、長唄か。...
View Article稽古所の賑わい
これは「稽古所の賑わい」という浮世絵だ。 作者、制作年代は不詳で「戊辰戦争」の風刺絵になっている。 部屋の中の連中は旧幕府方。 浴衣の模様が藩を表している。例えばろうそくは会津の名産だから、会津藩、 ハマグリは桑名藩、竹は仙台藩といったぐあい。 ちなみに師匠は天璋院で、右の娘が和宮という見立てだ。 外の連中は新政府方だという。 鴨居の張り紙に「かつぶし たくさん お師匠さんへ」「せいろう 百荷...
View Article子どものお浚い
これは歌川国輝(生没年不詳)の浮世絵(子ども絵)「子供音曲さらいの図」だ。 制作年も不詳だが、貞重改め国輝と落款があるところをみると、 改名が弘化4(1847)年なので、その頃だろう。 どこかの料理屋の二階で月浚いのようなものをやっているようだ。 三枚続きの右端のこの絵は簡単な山台を組んで上段に三味線が二人、唄が二人、 下段に囃子が座っている。笛は男だが、鼓以下は女のようだ。...
View Article子供のお浚い2枚目
これは歌川国輝(生没年不詳)の浮世絵(子ども絵)「子供音曲さらいの図」だ。 制作年も不詳だが、貞重改め国輝と落款があるところをみると、 改名が弘化4(1847)年なので、その頃だろう。 昨日と同じ三枚続きの絵のうちこれは真ん中の絵だ。 お菓子を食べている子、おもちゃで遊んでいる子、付き添いの母親や師匠らしき女も見える。 じつにがちゃがちゃと賑やかな風景だ。
View Article子供のお浚い3枚目
これは歌川国輝(生没年不詳)の浮世絵(子ども絵)「子供音曲さらいの図」だ。 制作年も不詳だが、貞重改め国輝と落款があるところをみると、 改名が弘化4(1847)年なので、その頃だろう。 昨日と同じ三枚続きの絵のうちこれは左の絵だ。 廊下で着替えをさせている母親や、三味線を持った女、何かを食べている娘など、 実にわいわいと騒がしい。 それに5才くらいまでの子供のなんと多いこと。...
View Article芝居稽古の図
これは歌川国貞(3代目豊国・天明6~元治元・1786~1865年) の浮世絵、「三櫓稽古之大会」(さんやぐらけいこのおおよせ)だ。 制作年は万延元(1860)年とある。 舞台の端に、唄うたいと三味線弾き、囃子方がいて、ツケ打ちが柝(き)を打っている。 蝋燭の明りと頭の髷が時代を感じさせるが、それ以外は全く今と同じだ。 こうやってそのまま踏襲されてきているのだ。
View Article芝居稽古の図 2枚目
これは歌川国貞(3代目豊国・天明6~元治元・1786~1865年) の浮世絵、「三櫓稽古之大会」(さんやぐらけいこのおおよせ)だ。 制作年は万延元(1860)年とある。 5枚続きの3、4枚目で、三座の狂言作者が同座している。 画面右下2人目、腕組みしているのが中村座の瀬川如皐(3)、 その隣が市村座の川竹新七(2・黙阿弥)、一人飛ばして黒の羽織りが森田座の桜田左交(治助3)だ。...
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