女浄瑠璃
甚内の読みは的中し、僧や武士、貴顕のやんごとなきお方までもが 芝居見物にかこつけて押しかけ、 遊女町は連日大盛況となった。 京では遊女かぶきや女かぶきの他に、 男児の一座や、男女入りまじりのかぶき踊りなどが出現し、 女浄瑠璃、遊女能なども現れた。 それほどの需要があったのかと思うが、みな目的は芸の後にある。 女浄瑠璃太夫は浄瑠璃を語りながら人形を使うので...
View Article出来島隼人
徳川家康の家臣、水野勝成は京で人気絶頂の 女かぶきの出来島隼人(できじま・はやと)を請出し(慶長12・1607年10月)、 翌年家康の本拠地である駿府で、出来島隼人一座によるかぶきを打った。 恐らくは得意満面だったのだろうが、 群衆の偏狂ぶりをみて家康はこれを淫佚(いんいつ・男女関係のみだらのこと) であるとして、駿府から追放した。 水野は何を思ったかすぐさま上洛し、...
View Article大久保長安
女かぶきや遊女かぶき、恐らくは男児のかぶき踊りなどは 日本各地で持て囃され、慶長16(1611)年には記録に残されるほど 各地に伝播した。 徳川の重臣で佐渡奉行の大久保長安は 何十人もの側室を抱えていたにも関わらず(恐らく女かぶきの)遊女に溺れ、 過淫による衰弱で死んだ(慶長18・1613年)。 出来島隼人一座で危惧したことが、現実のものとなった。...
View Article男色
我が国では古代から「男色」というものがあった。 色(性)に対する概念が今とは全く違っていて、 同性愛がタブー視されるようになったのは、明治期のキリスト教の教えからだそうだ。 それまではいろいろな形の色がおおらかにまかりとおっていたのだ。 奈良時代、女人禁制の僧の世界では、 寺稚児という有髪の少年を、もろもろの世話のためにそばに置いた。...
View Article稚児寵愛
平安時代になると、権力争いに敗れた皇族や 位階を継げない貴族の次男坊・三男坊などが出家して仏門に入るということが 慣例化し、大寺院の上層部を出家貴族が占めるようになってくる。 彼らは出家の身でありながら、寒くて不便な山中には住まず 郊外の離宮や別荘に持仏堂や仏殿を建てて風雅に住まうようになった。 ここでの法会は一種の社交と化していき、 仏教世界の稚児寵愛が公家社会に流行していくのだ。 〓 〓 〓...
View Article足利義満
平安末は平清盛、源頼朝などに代表される 武士が政治の中心に立つ時代となる。 彼らは皇族、公家などと交わるうちに上流社会で行われている 男色をたしなむようになり、それが武士社会に流行するようになる。 室町幕府の3代目、足利義満は武士でありながら、 「すべからく公卿を旨とすべし」というほど上層社会にあこがれを持っていた。 義満が猿楽(能の前身)者観阿弥の息子元清(世阿弥)を寵愛したのも...
View Articleクリスマスモード
巷はクリスマスモードですよ。 わたしは今年の稽古も終わり、すでに休日モードです。 で、きょうはお買い物に出かけました。 明後日、大事なお客様をお呼びしましたので プレゼントや事前仕込みの食材やらを買いに行ったのです。 どこもウキウキと混んでいました。 わが家もクリスマスモードです。
View Articleクリスマス・イブ
いつもならきょうは 「さみしいおばさんの集い」で賑やかなのですが、 仲間の都合で延期です。 今年はめいめいのクリスマスイブとなりました。 きょうはいそがしいんだよ。
View Article坂上レストラン
きょうは坂上レストランを開けました。 5時からの夕食です。 折しもクリスマスということで、ドアーにリースなど飾ってみました。 きょうの料理は全部で10品です。 料理をアップします。 まずはアミューズの1、 アボカドとカニのケーキ仕立て。白いのははサワークリームです。...
View Article小姓
きょうの朝日新聞に載っていた「いいちこ」の宣伝です。 まさに今私がブログで書いているテーマにぴったりの写真です。 昔の男はこういう美形の若者を寵愛していたのでしょう。 女のような派手な小袖を着せて自慢げに所有する。 いわゆる小性とよばれる若者です。 若衆かぶきが模範としたのも、このような美しい容姿の小性だったのでしょうね。 武士たちが熱狂したのも分かるような気がします。
View Article年賀状
きょうは一日年賀状書きに費やしてしまいました。 宛名を筆書きし、何か一言を書いたりしていると 結構時間がかかるのですよね。 切手を張るのも手間ですしね。 私はこういう作業が嫌いじゃないので、 ふうふういいながらやっつけましたが、嫌いな人には苦痛でしょうね。 でも全部印刷というのも味気ないものです。 年賀状という習慣、善くもあり面倒でもありですかね。...
View Article正月リース
どんどん今年の終わりが近づきます。 大晦日というのは暦上の終わりにしかすぎないのに、 なにか磁場のようなものが発生するのでしょうか。 その年のエネルギーの終焉というか、 年末という同じ方向に向かう人類のカルマというか、 なにかそういったものが、いつもと違う”気”を感じさせるのでしょうね。 お正月リース、可愛いくできました!
View Article坂上レストラン
きょうも坂上レストラン開店です。 きょうは「さみしいおばさんの集い」忘年会です。 実は仲間の一人が腎臓結石で体調が悪く、来年の手術まで様子見だったのですが、 何となくいけそうだ、というのでこの日になったのです。 もうこの歳になるとなにかが起きても不思議じゃないですからね。 ということで、ワインは控えめです。 シャンパンはレメンシスエキストラブリュットのロゼ。...
View Article年の瀬
街を歩いていても、うちの近所でも 今年は正月の松飾りを飾っているお店や家が少ないように感じます。 松飾りを売っている野師の店にもそんなに商品がありません。 なんでしょうね。 景気が悪いのでしょうか。 それとも、そういった儀式的なことをする人が少なくなってきたのでしょうか。 ちょっと奇妙な気がする年の瀬です。 スノーマン!
View Article2014年大晦日
きょうで一年が終わります。 私がクニに帰らない年は、 古い女友達とここで食事をしながら新年を迎えることにしています。 6時くらいから始めて、あっという間にカウントダウンの時となり、 1時過ぎになってそろそろ帰らなきゃ、という感じの宴です。 その間、お互いにずーっと話がとぎれないのですから、すごいものです。
View Article2015年
新年明けましておめでとうございます。 おかげさまでこのブログも6年目に入りました。 毎日更新を目標に書いておりますので、今年もクリアーしたいと思っております。 毎日書くというのは結構大変な作業ですが、 読者のみなさまのおかげで何とか続けられております。 くだらない記事の日もありますが、 今年もどうぞご贔屓下さいますよう、よろしくお願いいたします。
View Article初詣
氏神様へのご挨拶は三が日までに、というのがお作法ですが、 元旦、2日は混んでいますので行きません。 きょうの昼過ぎに行ったのですが、 なんと参道の階段下まで列が続いていました。 同じように考える人が多いのでしょうね。 並ぶのはいやなので帰りました。 またくるね!
View Articleトラのもん
きょうから家の稽古が始まりました。 と同時にいつもの日常が動き始めます。 嬉しいですね。 朝日新聞に森ビルの全面広告が載っていました。 このかわいいキャラクター、トラのもん、というのですって。 メチャかわいい!
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