$ 0 0 平安時代になると、権力争いに敗れた皇族や 位階を継げない貴族の次男坊・三男坊などが出家して仏門に入るということが 慣例化し、大寺院の上層部を出家貴族が占めるようになってくる。 彼らは出家の身でありながら、寒くて不便な山中には住まず 郊外の離宮や別荘に持仏堂や仏殿を建てて風雅に住まうようになった。 ここでの法会は一種の社交と化していき、 仏教世界の稚児寵愛が公家社会に流行していくのだ。 〓 〓 〓 photo by 和尚