終了
今朝も早くから校正… ぎりぎりまで机にかじりつき、 少々頭が朦朧としながら、3時半に神保町の出版社に出かけました。 私の校正箇所と、編集者の校正箇所を照らし合わせるのです。 打ち合わせの机の上にはものすごい量の原稿が積まれました。 何しろ、おのおのが3巻分の校正原稿を広げているのですから。 2時間ほどぶっ通しでチェックし、すぐに帰りました。 明日の長唄協会で弾く曲の練習をしないといけないからです。...
View Article長唄協会演奏会
きょうは11時半から国立劇場小劇場で 「女流長唄協会・夏期定期演奏会」がありました。 私は会計係ですので、例によって11時前から出勤です。 せっせとお金を計算して、 支給する所には支給し、お払いするところには支払って、 最終的な収支の決算をしなければいけません。 われわれの出演時間は3時でしたので、 その間は副会計の小山クンに任せます。 表で演奏している間に、後の舞台でスタンバイします。...
View Article一夜明けて
きょうはお稽古日でした。 昨晩は小山クンと国立劇場のそばのイタリアンで、 お疲れさまのご飯食べが盛り上がり、 閉店までしゃべっていました。 いささかワインが過ぎたようで、 お弟子さんには申し訳ないことですが、 午前中はちょっと頭が動かなかったですね。 若い衆からのお礼の電話があったりして、 上がいなくなったことで、自動的に押し上げられて行くのが分かりますね。...
View Article長歌を考える
今日辺りからそろそろ原点に返って、 長唄の世界の話に戻ろうと思う。 まずは「長唄」が成立する前の「長歌」時代だ。 私は瀬川菊之丞が江戸中村座で踊った「傾城道成寺」(享保16・1731年) が「長歌」から「長唄」への変貌の始まりと考えている。 菊之丞は享保13(1728)年に京南側芝居で 「けいせい満蔵鑑」(けいせいまくらかがみ)の傾城金山を演じて大当たりを取った。...
View Articleめりやすの嚆矢
「無間の鐘」は、めりやすの嚆矢とされているが、 それはあくまでも伝存する最古の曲という意味であって、 それ以前にも五万と曲はあった。 時代的にいうと役者や戯作者が作詞したものに 検校・勾当らが作曲した上方の芝居歌だ。 これらの芝居歌は 「本手組」→「派手組」→「裏組」(柳川検校創案)と来て、 佐山検校の創案したポスト裏組に収斂したものであって、 これが「長歌」といわれるものだ。...
View Article難波津壷論−1
その”新曲長歌”が天和3(1683)年の11月に、 大坂の大和屋甚兵衛座に初お目見得した。 この時大和屋甚兵衛は甥、水木辰之助のために 「難波津壷論」(なにわづつぼろん)という長歌を作詞した。 そして、槍踊りを振り付けた。 ちょっと長いが、上方初の「長歌」なので歌詞を掲載してみようと思う。 「難波津に 咲くや木の花冬ごもり 今をはるべと 咲き初めて さかゆる葉も茂るよの...
View Article難波津壷論−2
「難波津壷論」歌詞の続きです。 「紅葉がさ そりゃ加賀がさよ 加賀がさよ しんき篠竹 根笹にあられ はらはら はらはらはら 落ちて乱れて 夜毎に通えさ さまが振り出す形ふり見れば さてもそなたは いとしゅてならぬ さてもそなたは いつもどんど どっこいどんど どっこいどどんど どんどとござれ えいさっさ えいさっさ えいさえいさ えいさらさら さらさらえいさござれ...
View Article難波津壷論−3
「難波津壷論」歌詞の続きです。 「此の酒にたべ酔う べろりべろり べろつく くだまきやるか 小ふなじゃわいの のめのよい上戸衆(じょうごしゅ)のそばに そっといたれば 雪にひやかかん 呑みかねぢかかるかいな そもおそろしうはをんじらない うららがような 底もない 蛇(じゃ)の介が なんでも呑まんとおもえば いまりかせとか なんきんざら けさ打ちわられの すりこばち...
View Article椀久出端
「難波津壷論」の翌年(1684・貞享元年)9月、 大和屋甚兵衛は椀久(椀屋久右衛門)の7回忌にちなみ、 「椀久」という芝居を出した。 出端(人物の出)の長歌は遊里の小歌をアレンジして甚兵衛が書いた。 「たどりゆく 今は心も浮かれそろ 誰かいく野を引きぬきしより いつの頃よりあいなれそめて 通う心の幾世の思い 忍ぶ妻戸を ほとほと叩くは椀久か さりとはさりとは 請けうかの 忍ぼかの...
View Article二人椀久
「椀久出端」の歌詞が、90年後の「二人椀久」(安永3・1774年・錦屋金蔵作曲) ではこうなる。 「たどりゆく 今は心も浮かれそろ 末の松山思いの種よ あのや椀久は これさ これさ 打ち込んだ とかく恋路の濡れ衣」 下記にあるのは元になった「椀久出端」の歌詞だ。 オレンジの部分だけをもらってアレンジしている。 「たどりゆく 今は心も浮かれそろ 誰かいく野を引きぬきしより...
View Article一人椀久
「二人椀久」と同じ頃作られた曲に「一人椀久」というのがある。 これは中村富十郎が森田座で踊った「四季の椀久」の中のひとつで、 作曲年代は安永年間(1772〜80)としか分かっていない。 しかし、出の歌詞が「椀久出端」に近いところを見ると、 もしかしたら「二人椀久」より、 こちらの方が先に作られたのかもしれない。 「今は心も乱れ候 末の松山思いの種よ 何時の頃より逢い馴れ染めて...
View Article念校
今、念校という最終校正をしています。 簡易校正で赤を入れた箇所がきちんと直っているかどうかを 念のために確認する作業です。 簡易校正紙と念校紙を見比べる必要がありますので、 こんな原稿量になっています。 本を作るというのは本当に大変な作業だと、つくづく思います。 しかし、ゴールはもう見えています。
View Article念校中…
せっせと念校やっています。 今回は初校と違って引っかかる所がありませんので わりに効率はよいです。 しかし、周りが整理されたぶん、取りこぼしたミスが目立つのです。 イエエーイ!
View Article平和な日常
久しぶりに平和な日常が戻ってきました。 掃除をして洗濯をして、ていねいに食事を作る。 こういった日常はほんとうに必要ですよね。 男は基本的にこういった家事とは無縁で、 おのおのの専門ばかりに時間を費やして日々が終わってしまう。 同じ事ばかりをして、飽きないのかと思ってしまいます。 女は社会的な仕事を持っていようが、いまいが 家事をしないわけにはいかない。 家事が好きな人も嫌いな人もいますが、...
View Article大阪芸大
きょうは大阪芸大のレッスン日です。 前期もあと1回で終わりです。 学生たちも順調に育っています。 中には遅れをとっている子もいますが、 頭の構造には個人差があるので、仕方が無いですよね。 後期でなんとか頑張ってもらうしかないですね。 しかし、学生を見ていると、 自分自身の学生時代が時折思いだされたりして、 人生の短さを感じてしまいます。...
View Article坂出
昨日の夜から坂出にきています。 朝起きて畑の野菜を見にいきましたら、 なすが可愛い実をつけていました。 葉にずいぶん虫くいもありますが、元気です。 オクラもきれいな花をつけていました。
View Articleさより
きょうは、お刺身の魚のいいのがなく、 かろうじて、さよりがありました。 調理をしてくれる時間がすぎていたため、 仕方なく丸のままで買ってきました。 三枚おろしはできますが、さよりは初めてです。 しかし、だいたいはどの魚も共通ですので、 頭を落として、骨にそって包丁を入れ三枚におろしました。 さよりはききしにまさる「腹黒」です。 内蔵が外見とは似ても似つかない黒さなのです。...
View Article雑草取り
きょうは、外の植え込みの雑草取りです。 つるのような雑草、ヘクソカズラがはびこっているのです。 先月は植え込みの葉の上にびっしりと覆いかぶさっていましたからね。 こりずにはびこっているヘクソカズラを引き抜き、 植え込みの微調整をしました。 一見きれいですがさわると臭い! 反対側道の歩道にも雑草が茂っていて、 歩行者の邪魔になりますので、これもエンヤトットと引き抜き、...
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