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Channel: 西園寺由利の長唄って何だ!
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椀久出端

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「難波津壷論」の翌年(1684・貞享元年)9月、
大和屋甚兵衛は椀久(椀屋久右衛門)の7回忌にちなみ、
「椀久」という芝居を出した。

出端(人物の出)の長歌は遊里の小歌をアレンジして甚兵衛が書いた。

「たどりゆく 
 今は心も浮かれそろ
 誰かいく野を引きぬきしより
 いつの頃よりあいなれそめて
 通う心の幾世の思い
 忍ぶ妻戸を ほとほと叩くは椀久か
 さりとはさりとは 請けうかの 忍ぼかの
 そっこで請けだせ おもわくを
 これこれこれ うけたもの
 あのや椀久は これさこれさ
 鼓の皮かのうほんえ
 しんぞ心は これさこれさ打ち抜いた ほんほえ
 しんぞのうほんえ
 とかく恋には身をやつす」

この出端が後の長唄「二人椀久」にさらにアレンジされるのだ。

 〓 〓 〓

きょうは大阪芸大の日です。
3時限目を早めに切り上げて、学食でコーヒータイム。
おしゃれな学食ですよね。
 



 
 

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