浮世絵
これは歌川国芳の「義太夫見台」と題する浮世絵戯画だ。 たしかにカエル太夫の姿勢と、三味線弾きの撥の持ち方からして 義太夫を語っているのは間違いなさそうだが、 見台はどう見ても常磐津の「蛸足見台だ」。 それをわざわざ「義太夫見台」と題したのは、間違い探しのウィットか。 舞台の上で芝居をしているのは、カエルとネコとネズミだ。 カエルの役者の後に山を描いた台が見える。...
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これは国貞よりもっと前の浮世絵師、 鈴木春信の浮世絵だ。 春信の多色刷り「絵暦」が浮世絵ブームの発端なのだとか。 池のほとりでくつろぐ二人。 三味線をこんなところで弾くか、と思うけれどよく見れば 二人羽織りならぬ、二人三味線だ。 撥を持っているのは娘だが、勘所を押さえるのは男だ。 他愛のない遊びだが、二人の息が合わないと、曲にならない。
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春信の浮世絵です。 昨日のは「二人三味線」でしたが 今日は「二人胡弓」です。 やはり池のほとりで睦まじく胡弓を弾く男女。 こちらは女が棹を押さえ、男が弓を引いている。 制作年は明和5(1768)年頃で、長唄界では富士田吉治、杵屋六三郎(2)が全盛の頃だ。 「隈取安宅の松」とか「娘七種」・「吉原雀」の作られた頃にあたる。
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これは「松もとや前」という浮世絵。 芸者が昼仕事を終えて松もとやから出て来た所だ。 お供の下女が持っているのが箱に入れた三味線。 吉原に芸者なる者が登場するのは宝暦12(1762)年頃だから、 ちょうどこの絵の作られた頃になる。 芳町(人形町)や深川ではずっと前から芸者がいたし、見世構えや芸者の容姿からして おそらくここは芳町だろう。 まだ箱屋と呼ばれる男衆の確立されていない時期とみえて...
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これは「太夫と素見」と題した春信の浮世絵だ。 素見とはただ見るだけのひやかし客をいう。 見世の格子の太いことと、出窓のように格子が一段高くなっているところからすると これは太夫職が消滅する以前の吉原を描いたものだろう。 だいたい安永の始め頃(1771年)には太夫はいなくなり、花魁の時代になる。 春信は1770年に40半ばで没しているから、最晩年の作かもしれない。...
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これは2代目国貞作の「浄瑠璃忠臣蔵・七段目」だ。 狂言そのものは河竹黙阿弥の『忠臣蔵形容画合』(ちゅうしんぐらすがたのえあわせ)で、 慶応元年(1865)市村座の5月興行で出された所作事だ。 この場面は七段目「祇園一力」の場で、お軽と平右衛門が人形振りで踊ったそうだ。 お軽は沢村訥升、平右衛門は坂東彦三郎。 山台の様子がおかしいな、と思ったら 義太夫三味線は市川新車、...
View Articleしだれ桜
きょう坂出に帰りました。 天気予報につられて、 ちょっと気を許したら、結構肌寒くて、 春はなかなか来ませんね。 新幹線は連休とあって混んでいました。 西園寺のしだれ桜はまだつぼみです。 あと一週間ほどかかるでしょうかね。
View Articleアスパラ
和尚の畑にアスパラが一本出ていました。 アスパラってこんな風に地面から直、出て来るのですね。 知らなかった。 当然食べられるのですが、何かけなげで採るのは忍びないって感じです。
View Article伊勢エビ
甥が活きた伊勢エビをいただいてきました。 これは絶対さしみですよね。 といっても私、伊勢エビをさばくのは初めてです。 ネットで検索すると、映像でさばき方を教えていました。 わりに簡単そうでしたのでやってみました。 まずは水につけて、弱らせてから取りかかります。 頭と胴をはずして、側の身をはがし、取り出した身は氷水につけてしめる。 うまくいきました。...
View Article庭の手入れ
きょうは暖かでしたね。 きのうは雨でしたので、きょうは絶好の草取り日和です。 芝の雑草も目につくのですが、月末の花見のためにまずは桜の周りの草取りです。 ここは白い石を敷き詰めた庭ですので、雑草が目立つのです。 桜の根元の笹も外に出張ってきますので、それを引き抜いて円形を保ちます。 久しぶりの庭仕事でしたが、こんなにきれいになりました。 やはり庭は手入れですね。
View Article坂出温泉
きょうは坂出温泉「さらい」に行ってきました。 きょうで2度目ですので、慣れたものです。 これがメインのラジウム泉です。 讃岐特産のサヌカイトという石を張った温泉です。 ほかに露天風呂形式の人工炭酸泉と、鉱石風呂があります。 塩サウナにジェットバスもあり、本当にリラックスできます。 きょうはお湯に入る前に、タイ式マッサージを予約しておきましたので、...
View Article花見の宴
きょうは夜桜の宴を茶室で持ちました。 こんなにきれいに咲いたのですよ。 坂出の花見は何年振りでしょうか。 和室ですので日本酒を差しつ差されつ、 おいしい料理をいただきました。 こういう風流な楽しみはいいですね。
View Article花
きょうは風が強くて寒い一日でした。 せっかくの桜を風が無常に散らしていきます。 昨日が一番いい時だったようで、 いいタイミングで花見ができました。 明日は父の祥月命日です。 この日に坂出にいることもなかなかないので、 玄関にお花を生けました。 きょうはコデマリがメインでかごに生けてみました。 こういう大きな盛り花も面白いものですよ。
View Article桜
しだれ桜はやや勢いを無くしてきましたが、 裏門の正面に植えたソメイヨシノは花をつけ始めました。 まだこんなに細くて小さな木ですが、10年もすると立派な木に育ちます。 そうすると今度はこちらの庭で花見ができます。 楽しみですねえ。 なぜに日本人はこれほど桜を焦がれるのでしょうね。
View Article歩道
昨日の夜東京に戻りました。 今朝買い物に出たらマンションの前の歩道の植え込みに、 見事な黄色い花が咲いていました。 名前は分からないのですが、生き生きとした可愛い花です。 ずーっと枝ばかりのように思っていたのですが 春になると咲くのですね、えらい!
View Articleお稽古日
きょうは4月のお稽古初日です。 いつもお花を持って来てくれるお弟子さんが きょうはきれいな椿を運んでくれました。 なんて可憐な椿でしょう。 椿はすぐにぽろりと花が落ちてしまうのですよね。 きょうも包みを開けたら二つの花が落ちてしまいました。 あまりにきれいなので、水盤に入れてやりました。 これも素敵!
View Article本
きょうはのんびりしていたのですが、 編集の方から質問メールが届いて、 結構かかりきりになってしましました。 私の手は離れても、編集サイドは最後の詰めで大変なのです。 実に1年半もかかっています。 本を出すのは本当に大変ですが、 それはそれはいいものができますよ。 ドラえもんの花見!
View Article桜
きょうは家元の代稽古で、 青山のNHK文化センターまで行って来ました。 近くの学校の桜も満開、 地下鉄の四谷から見える土手の桜も満開で まさに花見の真っ盛りですね。 これは歌川国貞(3)筆の「北廓月の夜桜」という浮世絵です。 北廓(ほっかく)とは吉原のことで、 大門を潜ると仲の町の真ん中にこのように桜並木が続きます。 この桜は、この季節にだけ移植される人工の桜で...
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