町娘
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 「長唄の稽古に通う」というようなタイトルが付いている。 制作年は天保14〜弘化3(1843〜46)年とある。 雨の中、傘をさして稽古に通う町娘のようだ。小脇に挟んでいるのは撥入れだろう。
View Article三曲合奏
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは不詳だが、隅田川沿いの料理茶屋での宴会の図だろう。 しかし、花魁が胡弓・箏・三味線を弾いているし、禿が二人見える。 吉原にはこんな場所はないので、火災による仮宅営業の時の図だろう。 制作年は文政13(1830)年とあるが、この年に仮宅営業の記録はない。 文政7(1824)年の4月に廓中焼亡、仮宅営業という記録があるから...
View Article芸者
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「浮世四十八癖二編」、制作年月日は不詳だ。 風呂敷に包まれているのは三味線で 「切り火で清める神信心は芸者の癖」と書き入れにあるから、 これから切り火を打って仕事に出かけるのだろう。
View Article芸者
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「両国夕涼之図」、制作年月日は不詳だ。 両国橋は大勢の花火客で賑わっている。 空に降るのは雪かとみまがう星だろう。 川沿いの料理茶屋は宴たけなわのようだ。 芸者の持つ三味線には胴掛けが付いているので、幕末頃の景色だろう。 上駒に木片のようなものがはさまれているようだが、 自在のサワリなのだろうか、初めて見た。
View Article芸者
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「今様粧い競」、制作年月日は不詳だ。 三味線を持ってこれから座敷に入ろうとするお姉さん、 貫禄ですね。 それにしても着こなしがずるずるですが、 案外こんな感じだったのかもしれませんね。
View Article何て日だ!
今年はなんと世の中の動きが過激に変わる年でしょう。 しかし、きょうはびっくり仰天です。 このカードが吉なのか、凶なのか、神のみぞ知るですかね。 長く生きていると世の中も変わるものと悟りました。
View Article宿場女郎
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「東海道五十三次・由比宿」、制作年月日は文政13(1830)年だ。 楊枝をくわえて三味線を爪弾いている。 下品さ加減からすると、宿場女郎だろうか。 書き入れの歌は 「ほととぎす 鳴くや鶯も ○らにしき 三日月を」 のようだが、意味が分からない。
View Article練習
きょうは20日にあります郁子さんのリサイタルの練習が九品仏でありました。 「月」「吉原雀」「狂い獅子」を演ります。 今回は5回目で、最終回となりますので、出演者もいつもよりは多く、 会場も四ッ谷の紀尾井ホールです。 こういう会は見切り時というのが大事ですね。 未練はありますが、5回くらいがいいとこでしょうか。 夕方6時頃終わりましたので、自由ヶ丘のイタリアンで夕食です。...
View Article下浚い
きょうは夕方から青山高樹町の家元宅で、 今藤長十郎「三味線の響」の下浚いがありました。 わたしは3世長十郎作曲の「茶のこころ」を演らせていただきます。 地唄風創作曲と銘打った曲ですので、ニュアンスが長唄とは違います。 3世は難しい勘所(ポジション)を使うのが得意でしたので、 この曲も勘所がめちゃ難しいのです。 家元・長由利・三澄/郁子・秀子・政子の3挺3枚です。...
View Article杵屋東成氏
きょうは4時半から大手町のよみうり大手町ホールで 今藤長十郎「三味線の響」がありました。 舞台稽古がありましたので、12時過ぎに楽屋入りです。 大阪から杵屋東成氏がいらしていましたので、楽屋で2ショットをお願いしました。 東成氏とは20代の頃からの知り合いで、 仲間と一緒に長唄合宿みたいなこともやった仲です。 今や大阪長唄界の総元締で、杵勝の重鎮ですが、...
View Articleリハーサル
きょうは1時から九品仏のI氏邸で、郁子さんのライブのリハーサルがありました。 本番は20日の2時から紀尾井ホールです。 番組は郁子さんの弾き唄いによる「狂獅子」、 中川善雄氏のソロ「藤・紫陽花」、 篠井英介氏の舞踊「月」、 そして富士田新蔵・今藤美治郎兄弟、囃子の望月太左衛・堅田喜代氏も参加して にぎやかに「吉原雀」、 アンコールには中島みゆきの「糸」を三味線バージョンで。...
View Article大阪芸大
きょうは大阪芸大の日です。 昨日郁子さんのライブのリハーサル後、 品川からいつもより1時間早い新幹線に乗りましたので、 ホテルでゆっくりゴロゴロできました。 よって心身ともに快調で、 瑣末なことは意に介さず、穏やかにレッスンを終えて帰りました。 キャンパスの樹々もこんなに紅葉しています。
View Article花魁
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「吉原美人」、扇屋内朝妻。 扇型の書き入れには「八瀬のしのぶ」とある。 制作年月日は不明だが、長唄の稽古本には「賤はた帯」と書いているようなので、 文政11(1828)年かもしれないが、伝存する「賤機帯」とは歌詞が違うので もっと前かもしれない。 吉原の花魁も結構長唄を稽古していたのだ。
View Article芸者
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「江戸音曲歌合」新曲高尾懺悔。 制作年月日は不明だ。 富本の「新曲高尾懺悔」は天明2(1781)年に作られているが、 書き入れの歌を書いた弥生庵雛丸は天保元(1830)年に没しているので、 その頃に作られたものだろう。 歌は 「楽しみにしていた 縁の昭てつ 二日酔いせぬ 顔立ち美くし」と読める。...
View Article町娘
これは渓斎英泉(寛政3〜嘉永元・1791〜1848年)の浮世絵だ。 タイトルは「御利生結ぶの縁日」薬研掘金比羅。 制作年月日は文政7(1824)年だ。 薬研掘金比羅社で神頼みをした町娘。 撥袋を小脇に抱え、傘をさして読んでいるのは稽古本のように見える。 足もとにじゃれあう2匹の犬がいるから、 祈ったのは芸の上達ではなく、恋の成就か。
View Article今藤郁子ライブ
きょうは2時から四ッ谷の紀尾井ホールで「今藤郁子ライブ」がありました。 照明や音響の調整がありますので、9時に楽屋入りです。 ざっと当って、あとは楽屋でメイクです。 今回は青山の店からメイクさんが出張してくれました。 囃子の望月太左衛さんや堅田喜代さんは、プロのメイクそのものがあ 初めてだそうで、すごくはしゃいでいました。...
View Article大阪芸大
きょうは大阪芸大の日です。 今朝早く福島で地震があったとテレビが報道していましたが、 昨晩から大阪に来ていましたので、 揺れも感じず、報道にびっくりでした。 最近はいろんな所で地震が起きていますので、心配ですね。 今、学食でコーヒータイムです。 大人への大事な過渡期を無意に過ごしている学生を見ると、 大丈夫かいなと思ったりしますが、 それぞれの人生ですから、余計なお世話ですね。
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