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Channel: 西園寺由利の長唄って何だ!
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伊勢音頭

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これは明治期の伊勢古市の、伊勢音頭総踊りを描いたもの。

備前屋というのは老舗中の老舗だそうで、
5人の客に対して、踊り子が20人、地方が6人、奥の二人は胡弓を弾いている。
なんという贅沢。

長唄「伊勢参宮」にこんな歌詞がある。

「古市の 奥ぞゆかしき伊勢音頭
 琴に胡弓に三つの絃
 きしめき上がる迫出しの
 欄干爛漫たり 花の顔ばせ
 鼻高々とましますは 猿田彦の命かや」

まさにこのような情景を詠んだのだろう。
まだまだ、散財が粋で美徳とされていた時代なのだ。
     

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