これは磯田湖龍斎(1735~1790・享保20~寛政2年)の浮世絵
「深川八景・仲町の夜雨」(1778・安永7年)だ。
雨の夜、相合い傘でお座敷に向かう二人の芸者。
右の芸者は羽織りを着ている。
羽織りは辰巳芸者のシンボルでもある。
深川では三味線を弾く芸者は縞の着物を着る習わしがあったようなので、
羽織り芸者が三味線方だと分かる。
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若い衆の抱えているのが三味線箱だが、
6/25日の絵と同じく二つ折りの三味線だろう。
こちらは延べ棹の箱よりも短いので、持ち歩くには便利だが、
お座敷に着いて組み立てるのに少し時間を要する。
その時々で使い分けていたのだろう。
讃には
「相傘の のきもえたも神かけて なみだふる夜の 昔とぞ思う」
と書かれている。
「深川八景・仲町の夜雨」(1778・安永7年)だ。
雨の夜、相合い傘でお座敷に向かう二人の芸者。
右の芸者は羽織りを着ている。
羽織りは辰巳芸者のシンボルでもある。
深川では三味線を弾く芸者は縞の着物を着る習わしがあったようなので、
羽織り芸者が三味線方だと分かる。

若い衆の抱えているのが三味線箱だが、
6/25日の絵と同じく二つ折りの三味線だろう。
こちらは延べ棹の箱よりも短いので、持ち歩くには便利だが、
お座敷に着いて組み立てるのに少し時間を要する。
その時々で使い分けていたのだろう。
讃には
「相傘の のきもえたも神かけて なみだふる夜の 昔とぞ思う」
と書かれている。