これは磯田湖龍斎(1735~1790・享保20~寛政2年)の浮世絵
「俳諧夫婦真似えもん」(1770・明和7年)だ。
「真似えもん」というのは、遊び人の浮世之介が妙薬を飲んで小人になり、
岡場所や吉原で色事の修行をするという、
鈴木春信の絵草紙「風流艶色真似ゑもん」の主人公の名前だ。
春信の浮世絵にもこれと全く同じものがあるが、
1770年作ということは、春信に傾倒していた湖龍斎が、春信没年にこれを模写したことになる。
品川での遊興を描いたもので、
欄外に「たづね来る 妻の心や一夜○」という俳句がある。
書き込みは以下のようだ。
右下、小人の女「扇ぱちぱち 呂の羽織り きんきんとイヨまた男気 まず先へ」
芸者の唄「魚と舟とは さんさあ 仲良いことよ」
女郎「や ちと上げ申しましょう」
客「しんじゅくのうちで よい女郎のある ○てゆこう」
客のつまらなさそうな顔からして、どうやら客はここの女郎が気に入らないようだ。
芸者の弾いている三味線におっぱいが4つ、やはりネコ皮か。
「俳諧夫婦真似えもん」(1770・明和7年)だ。
「真似えもん」というのは、遊び人の浮世之介が妙薬を飲んで小人になり、
岡場所や吉原で色事の修行をするという、
鈴木春信の絵草紙「風流艶色真似ゑもん」の主人公の名前だ。
春信の浮世絵にもこれと全く同じものがあるが、
1770年作ということは、春信に傾倒していた湖龍斎が、春信没年にこれを模写したことになる。

品川での遊興を描いたもので、
欄外に「たづね来る 妻の心や一夜○」という俳句がある。
書き込みは以下のようだ。
右下、小人の女「扇ぱちぱち 呂の羽織り きんきんとイヨまた男気 まず先へ」
芸者の唄「魚と舟とは さんさあ 仲良いことよ」
女郎「や ちと上げ申しましょう」
客「しんじゅくのうちで よい女郎のある ○てゆこう」
客のつまらなさそうな顔からして、どうやら客はここの女郎が気に入らないようだ。
芸者の弾いている三味線におっぱいが4つ、やはりネコ皮か。