これは奥村政信((1686~1764)の浮世絵、「吉原二町め」だ。
4月4日の浮世絵と同じシリーズだろう。
格子の形が時代を表している。
格子の中で三味線を弾く遊女が客に背を向けているのが愉快だ。
もう一人の遊女と交渉している二本差しの客は、羽織りを頭からすっぽりと被り、
顔を隠している。
これを「羽織り不二」という。
もう一人の客は目塞き笠を深々と被っている。
他に扇で顔を隠して、青骨の間から遊女を見たりする
「扇の垣根」というのもある。
いずれにしてもこれらは聖と俗の結界の意味を持つ。
そもそも遊女の源流は巫女だから、
結界を引くことで後ろめたさが消え、聖なるまぐわい(性交)に突入できるという理屈だ。
4月4日の浮世絵と同じシリーズだろう。
格子の形が時代を表している。
格子の中で三味線を弾く遊女が客に背を向けているのが愉快だ。
もう一人の遊女と交渉している二本差しの客は、羽織りを頭からすっぽりと被り、
顔を隠している。
これを「羽織り不二」という。
もう一人の客は目塞き笠を深々と被っている。
他に扇で顔を隠して、青骨の間から遊女を見たりする
「扇の垣根」というのもある。
いずれにしてもこれらは聖と俗の結界の意味を持つ。
そもそも遊女の源流は巫女だから、
結界を引くことで後ろめたさが消え、聖なるまぐわい(性交)に突入できるという理屈だ。
