これは豊原周延(とよはら ちかのぶ・天保9〜大正元・1838〜1912年)の浮世絵だ。
制作年は明治2(1869)年、タイトルは「春色三十六会席 今戸有明楼」とある。
三味線を弾いている芸者は猿若町のか禄、羽織りを畳んでいるのが同じくかつ汐だ。
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書き入れは
「楼号に呼ぶ有明桜は かがやくきん波の昔にまさり
席上に花をそえる唄姫は 小町桜の艶なるにおとらず
されば三筋の糸桜に 江戸桜の今様そうたえば
花桜鯛のはまゆきに 塩釜桜のいわくを思う
きかずよし野の調理の加減に すいて桜の花を散らして
これはこれはと ほむるもむべなり
仮名書魯文○調」
制作年は明治2(1869)年、タイトルは「春色三十六会席 今戸有明楼」とある。
三味線を弾いている芸者は猿若町のか禄、羽織りを畳んでいるのが同じくかつ汐だ。

書き入れは
「楼号に呼ぶ有明桜は かがやくきん波の昔にまさり
席上に花をそえる唄姫は 小町桜の艶なるにおとらず
されば三筋の糸桜に 江戸桜の今様そうたえば
花桜鯛のはまゆきに 塩釜桜のいわくを思う
きかずよし野の調理の加減に すいて桜の花を散らして
これはこれはと ほむるもむべなり
仮名書魯文○調」