$ 0 0 門付けの女太夫の浮世絵。 安政4(1857)年、豊国筆の「江戸名所百人美女」の一枚です。 女太夫は毎年正月になるとやってくる門付け芸人のことで、 鳥追いともいう。 しかし、厳密にいえば鳥追いと、女太夫は違う。 正月から20日までは編み笠の鳥追い笠を被って、正統の鳥追い唄をやり、 翌日からは笠を絵のような、菅笠の褄折笠に変えて、浄瑠璃や小歌などの芸で門付をする。 これは江戸だけのご当地商売だが、 同じ人間が20日を境に笠を替えて、芸種を替えるというのも面白い。